熱処理炉の補修
今年の夏に施工しました静岡県の熱処理炉の様子です。
台車ごと炉内に格納するタイプの炉です。
炉内には金属部品がはいるようです。
比較的綺麗では有りますが、所々に耐火レンガと耐火断熱煉瓦の損傷が有りました。
今回の補修箇所は開口部の本体側の台車との接触部分です。
台車の出入りによって奥に押されることからきた損傷だと思われます。
下の写真が損傷箇所を取り省いたところです
。
今回は損傷箇所を取り除いたところに、ブランケットと呼ばれるロール状の耐火断熱製品を貼り重ねる施工にしました。
反対側も同じように貼りあわせて完了です
ドーム型枠
昨年に夏に某メーカーさんに納めさせて頂きました、耐火レンガのドーム型枠です。
出来上がった耐火レンガを施工現場に運びこむ前に、工場で一度仮組みをして寸法誤差のテェックをするそうです。
焼き上がった耐火レンガは一流メーカーといえど、微妙な寸法誤差が有りますので、仮組みして調整ために工場で研磨してから施工現場に搬入するそうです。
今回の木製の型枠は特急の納期でしたが、希望納期より早めに納まり大変喜ばれました。
ボイラー炉の点検
いつもお世話になっている、ボイラーの点検に行ってきました。
以前に比べると燃焼物が減り火力が減ったようなので、炉の痛み具合も少なくなってきました。
今回の点検で対象になったのは投入口周りの壁です。
写真でもわかるように最下層と1段上の層のレンガが大きく損傷しています。
また両サイドのアーチを支える壁も消耗しクラックが入って損傷していますので、次回の工事ではこの部分の修理をおすすめしますた。
さらに投入口のゲートの耐火物もかなり減って鉄板が直に見えている状態ですので、ここも修理するようおすすめしました。
投入口のアーチは横ゼリのY-1で作ることになります。
ゲートは不定形耐火物で施工しますが、使用する物は耐火性はもちろん耐久性も考慮して選定します。
再生炉で使用した耐火材の仕様②
再生炉で使用した耐火材の仕様です。
メーカ:美濃窯業株式会社
略号 : AP12
特徴 : 耐酸性、耐アルカリ塩性、耐水性
最高使用温度 : 1200℃
圧縮強さ 110℃×24Hr 25MPa
1100℃×3Hr 40MPa
熱伝導率 :350℃ 0.6W/m・K
500℃ 0.7W/m・K
1000℃ 0.7W/m・K
施工方法:流し込み
主用途 : 焼却炉(吸収塔、シャワー室等)
再生炉で使用した耐火材の仕様①
再生炉で使用した耐火材の仕様です。
メーカ:旭硝子株式会社
略号 : LC-12N
特徴 : 軽量、断熱性に優れる
最高使用温度 : 1300℃
圧縮強さ 110℃×24Hr 50MPa
1200℃×3Hr 40MPa
熱伝導率 :100℃ 0.22W/m・K
400℃ 0.26W/m・K
1000℃ 0.32W/m・K
施工方法:流し込み
主用途 : 各種窯炉の内張りやバックアップ材