耐火材の種類

いつもお世話になっている、ボイラーの点検に行ってきました。
以前に比べると燃焼物が減り火力が減ったようなので、炉の痛み具合も少なくなってきました。
今回の点検で対象になったのは投入口周りの壁です。

写真でもわかるように最下層と1段上の層のレンガが大きく損傷しています。
また両サイドのアーチを支える壁も消耗しクラックが入って損傷していますので、次回の工事ではこの部分の修理をおすすめしますた。
さらに投入口のゲートの耐火物もかなり減って鉄板が直に見えている状態ですので、ここも修理するようおすすめしました。
投入口のアーチは横ゼリのY-1で作ることになります。
ゲートは不定形耐火物で施工しますが、使用する物は耐火性はもちろん耐久性も考慮して選定します。

再生炉で使用した耐火材の仕様です。
 
メーカ:旭硝子株式会社
略号 : LC-12N
特徴 : 軽量、断熱性に優れる
最高使用温度 : 1300℃
 
圧縮強さ 110℃×24Hr  50MPa
1200℃×3Hr  40MPa
 
熱伝導率 :100℃ 0.22W/m・K
400℃  0.26W/m・K
1000℃ 0.32W/m・K
 
施工方法:流し込み
 
主用途 : 各種窯炉の内張りやバックアップ材

冷却塔改修工事の続きです。
工場から引き取った冷却塔の耐火物の断熱キャスターを解体したところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
解体中に取れてしまったYアンカーに加えて、追加でYアンカーを取り付けてテーピングをしたところです。

 
 
 
 
 
 
 
 
塗装が剥がれて、下地が見えてきているので塗装します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
塗装後
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
外装に耐熱シルバー塗装をして外装は綺麗になりました。
 
内部のキャスタブルも打ち替えます。
軽量のライトキャスターを打設脱型したところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
次に本命の耐水耐酸耐アルカリキャスタブルを打設しましす。
 

 

耐水・耐酸・耐アルカリキャスタ

 
 
 
 
 
型枠をセットして打設したところです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
乾燥期間をおいて脱型後です
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これで工場での作業は終了して、現地に運搬し取り付けになります。

 
活性炭再生炉冷却塔の改修工事を3月に行いました。
 
今回の冷却塔に求められた耐火物の仕様は、中を流れる空気の酸性度が高く
強酸性でありました。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また、空気の冷却と中和のため苛性ソーダを噴霧しているとのことでした。
 
既存の耐火物が軽量の断熱キャスタブルで施工されていることもあり、水がかかった
部分のキャスタブルが侵食され一部ケーシングが見えてしまっているところもありました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
写真の奥の凹んでいる部分がそうです。
 
改修工事では周囲の不定形耐火物(キャスター)を削ってから、再度不定形耐火物
(キャスター)を打設します。
新たに打設する不定形耐火物(キャスター)はライトキャスターと呼ばれる軽量の
断熱キャスターと、苛性ソーダが噴霧される部分に耐水、耐酸性、耐アルカリ性の
3つの耐性併せ持った特殊な不定形耐火物(キャスター)を施工します。