耐火煉瓦の種類

 
活性炭再生炉冷却塔の改修工事を3月に行いました。
 
今回の冷却塔に求められた耐火物の仕様は、中を流れる空気の酸性度が高く
強酸性でありました。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
また、空気の冷却と中和のため苛性ソーダを噴霧しているとのことでした。
 
既存の耐火物が軽量の断熱キャスタブルで施工されていることもあり、水がかかった
部分のキャスタブルが侵食され一部ケーシングが見えてしまっているところもありました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
写真の奥の凹んでいる部分がそうです。
 
改修工事では周囲の不定形耐火物(キャスター)を削ってから、再度不定形耐火物
(キャスター)を打設します。
新たに打設する不定形耐火物(キャスター)はライトキャスターと呼ばれる軽量の
断熱キャスターと、苛性ソーダが噴霧される部分に耐水、耐酸性、耐アルカリ性の
3つの耐性併せ持った特殊な不定形耐火物(キャスター)を施工します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

平成21年に商社を通して納めさせて頂いた、松江高等専門学校の写真です。
偶然Webで見つけましたので、少し紹介致します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
たたら製鉄による体験のため釜土をこねて、炭を切り、たたら炉を耐火煉瓦で積み上げます。
炭と砂鉄をたたら炉に装荷し、最後に鉧(けら)と呼ばれる鉄塊を取り出しました。
 
2010年に出雲大社の隣にある歴史博物館に見学しましたが、収蔵してある大量の鉄剣の
量には本当に驚きました。また製鉄の技術は出雲から全国へ渡っていったようです。

4月の連休前におこなった加熱炉の改修工事です。
 
溝形鋼に塗装をする前処理として、加熱炉にて溝形鋼を加熱し吹付け塗装をするラインの一部になります。
 
これまでは炉の内面にガラス繊維のウール上の物が貼り付けてあったのですが、ガスバーナーの風圧によってウールの繊維が剥がれたりバーナーの炎が直にケーシングに当たりケーシングを痛めてしまうことから相談をうけました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
左右と床の円形状がガスバーナーです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
剥がれ落ちた繊維が沢山落ちています。
 
改修計画では炉内が狭くガスバーナーが近いので、風圧が対面に強く当たることから表面材は耐火レンガを使用し炉内の熱損失を減らすために高温断熱ボードを使用することにしました。
 
耐火レンガ+高温断熱ボード
耐火性と耐摩耗性を耐火レンガでカバーし、その裏で高温断熱ボードで断熱と蓄熱損失量の軽減をはかります。
 
施工前に既設のウールは全て撤去してから高温断熱材をケーシングに貼り付けていきます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
床面に続き壁面も高温断熱ボードを貼ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
高温断熱ボードの上に耐火レンガを貼り付けます。
 
加熱炉改修工事2に続きます。

ピザ釜を作るときにアーチを作らずに天井を作ったりする場合に使用できます。
長2丁レンガの大きさは 460×114×65 です。
ちょうど並型レンガの長手方向(230)を2倍にしたものです。
弊社のピザ釜キットにも使っています。

 
使用する場合は両縁は30mm位は必ず乗せて使いましょう。
30mmづつ使っても間は400mmあります。
 
たまにある質問ですが、『上の写真のように使って折れることはないか』、質問を受けますが折れることはまずありません。
 
460mmよりもっと長いレンガが必要な場合は棚板レンガ800×100×60をご使用ください。

ピザ釜製作のかまぼこ型のアーチを作るのに必要なレンガです。
アーチを作るのに横ゼリ型のレンガを使用します。
横ゼリ型のレンガは3種類あり、それらを組み合わせて円形のアーチを作ります。
組み合わせ表はこちらにもありますがピザ釜で使われそうな物の2種類を実際に並べてみました。
並べる順番も参考になると思います。
 
内径500のアーチの場合
必要なレンガの数はY-2が11丁とY-3が6丁 となります。

 
 
内径600のアーチの場合
必要なレンガの数はY-2が15丁とY-3が4丁 となります。
 

 
 
内径700のアーチの場合
必要なレンガの数はY-2が19丁とY-3が2丁 となります。
 

 
内径800のアーチの場合
必要なレンガの数はY-2が24丁 となります。

ピザ釜の炉床にどんなレンガを使うか、迷うところですがオススメはこのレンガです。

 
私たちの呼称でサブロクバン、その名と通り大きさが 幅300×長さ600×厚み65 なのです。
重量は約20kg有りますので運搬時は注意が必要ですが、据え付けてしまえば後は楽ちんです。
並型レンガの約7枚を水平に綺麗に並べる作業がこれ1枚で終わってしまいます。
実際にピザ釜を製作の為に耐火煉瓦を購入される方の多くは、このサブロクバンのご利用が多いですので、炉床に何を
使ったらいいか迷われている方はご検討ください。